Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
高田 和夫; 藤田 稔
Health Physics, 37(3), p.401 - 405, 1979/00
前回の実験で、Ceによる傷口汚染に対しては、少量のDTPAを多数回投与することによって、その臓器中沈着を効果的に抑制できることを認めた。しかし、1回あたりの投与量が少なくても、投与頻度が多くなると、DTPAの副作用の増大することが知られた(Taylorら)。本研究は、Ceによる傷口汚染に対するDTPAの至適投与法を求めるために行ったものである。骨、腎臓などのCe沈着量は、7mg/kg体重のDTPAを1日2回の割合で投与した時に最も大きく減少したが、傷口部位および肝臓のCe沈着量は、28mg/kg体重のDTPAを2日に1回の割合で投与した時に最も減少することが認められた。本実験によって得られた結果と、これまでに他の研究者によって得られているDPTA副作用に関する知見を総合的に考察した結果、1回あたり28mg/kg体重(=2g/70kg)のDPTAを、1週間につき2~3回の頻度で投与するのが至適な至適な方法であるものと考えられた。
高田 和夫
Health Physics, 35(4), p.537 - 543, 1978/04
被引用回数:4ラットの傷口にCeClを汚染させたあと、Ceの傷口における残留。尿糞中への排泄、臓器中への移行を、15日間測定した。傷口から吸収されたCeは、静脈内注射後のCeと同一の挙動をとるものと仮定すると、得られた結果をICRP10Aモデルによって、よく記述できることが分かった。これは、静脈内注射後および傷口汚染後のCeが、血中で同一の挙動をとることを示唆している。血中におけるCeの物理化学的状態について議論した。
高田 和夫
Strahlentherapie, 153(3), p.195 - 199, 1977/03
CeClを静脈注射してから1時間後(早期投与)、あるいは3日後(後期投与)に、ラットの体重1kgあたり5、15あるいは50mgのCa-DTPAを、これらラットの腹腔内に注射した。Ce注射後15日間の尿、糞中のCe排泄量(1日ごとの排泄量)を測定した。また、15日後の臓器中のCe残留量を測定した。DTPA処置後早期の尿中排泄データから、DTPAによって排泄促進されたCe量を推定する方法を提案した。
和達 嘉樹; 小島 克己*
JAERI-M 6337, 9 Pages, 1975/12
原子力施設における洗濯廃液の処理法として、酢酸セルロース半透膜を用いた逆浸透処理を実験室規模の装置により試験、検討した。その結果、合成洗剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBS)と放射性汚染,(Co、Ce)の双方が同時に効果的に除去され、半透膜の放射性汚染も少いことがわかった。また、放射性核種の除染係数の低下も半透膜の放射性汚染の増加も処理回数に依らず少いことを認めた。さらに、処理最適pHはおゝよそ5であること、および減容比は処理前のDBS濃度が1000ppmならば、約1/100となることを認めた。以上これらの結果から、逆浸透処理により原子力施設における洗濯廃液を能率よく処理することが可能と考えられた。
桜井 明; 長岡 幸男; 森下 悟; 和達 嘉樹
日本原子力学会誌, 17(1), p.27 - 30, 1975/01
放射性核種に Cs、CoおよびCeを含む低レベルの放射性汚染海水64mを、凝集沈殿処理装置により二段処理した。第一段処理は、Csの除法を目的としてフェロシアン化銅(Cu〔Fe(CN)〕凝集により、引き続き第二段処理は、CoおよびCeの除去を目的としてアルカリ性にて、リン酸カルシウム(Ca(PO))凝集により行った。その結果、放射性汚染は、第一段処理で最大許容水中濃度の1/10以下以下まで除去され、さらに第二段処理で1/25程度まで除去された。結局、この凝集沈殿二段処理の全除染係数に約10の値を得た。一方、凝集沈殿スラッジは、含水率約90%に減圧脱水され、工学的保管のため200l鋼製容器、すなわちドラム缶内にて、セメントにより固化された。
和達 嘉樹; 小島 克己*
保健物理, 9(3), p.173 - 176, 1974/03
放射性実験により、酢酸セルロース膜を使用した逆浸透法が、放射性合成洗剤廃液の処理に有効なことを明らかにした。さらに実験により、逆浸透法が経済的かつ実用的な処理方法であることを確かめた。この逆浸透法の導入により、原子力施設での従来の放射性廃液処理システムでは処理が困難か不可能であった合成洗剤を含む除染廃液、とくに洗濯廃液を処理システムにのせることが可能となり、放射能放出低減化が一層高度に達成される。
松鶴 秀夫; 和達 嘉樹
日本化学会誌, 1973(4), p.643 - 647, 1973/04
放射性廃棄液をイオン交換樹脂により処理する際に重要な因子である金属イオンの樹脂への収着速度を一定容積系で求めた。その結果、Co(II)の収着速度はイオン強度、樹脂の粒度、および反応温度に依存し、イオン強度0.001~0.01の範囲では、反応の律速段階はfilm diffusionであるが、イオン強度0.05~0.1の範囲では、particle diffusionが律速段階であることが明らかとなった。一方、Ce(III)の収着速度はイオン強度および樹脂の粒度に依存せず、擬一次反応速度式に従う。畢竟、この反応の律速段階はCe(III)と官能基のイミノジ酢酸とのキレート形成反応であると見倣せる。
高田 和夫; 藤田 稔
Journal of Radiation Research, 14(2), p.187 - 197, 1973/02
本研究は傷口より体内に侵入したCeに対するDTPAの除去効果を判定するための基礎データを得る目的で行われた。CeClをラットの皮下、筋肉内あるいは静脈内に注射してから1時間後に、DTPAをこれらラットの腹腔内に注射した(1.5mM/kg体重)。1日あたりの尿、糞中のCe排泄量をCe注射後15日間測定した。15日後にラットを殺し、肝臓などの臓器をとり出し(8種類)、臓器中のCe含有量を測定した。Ceを皮下、筋肉内注射したラットでは注射部位のCe量も測定した。結果をDTPAを投与しない場合の値と比較した。Ceを皮下、筋肉内あるいは静脈内いずれに注射した場合も、DTPAによりCeの尿中排泄量が増大し、臓器中含有量が減少した。Ceによる傷口汚染に対し、早期のDTPA処置は有効であるものと思われる。
高田 和夫
Health Physics, 23(4), p.481 - 489, 1972/04
被引用回数:4本研究は、種々の量の担体を有する生体内Ceに対するDTPAの除染効果を調べるためになされた。ラットに、無担体あるいは種々の量の担体を有するCeClを静脈内注射し、さらにその1時間後に、ラットの体重1kgあたり1.5mMの割合で、DTPAを腹腔内注射した。対照およびDTPAを投与したラットにつき、1日あたりの尿中および糞中のCe排泄量を、Ce注射後15日間にわたって測定した。注射15日後のCeの体内分布も測定した。ラットあたり、4.5Mの割合で担体を添加すると、DTPAのCeに対する除染効果は著しく減少したが、ラットあたり、4.510から4.510Mの範囲で担体を添加した場合には、DTPAの効果は減少せずむしろ増大した。このことは、内部汚染量が極端に多くなれば、汚染量の多いときの方がDTPAの除染効果(除染率)は却って促進されることを示す。本結果は、Ceと類似の生理的挙動をとるPuについても成立するものと考えられる。
石森 富太郎; 小林 義威
Journal of Nuclear Science and Technology, 2(3), p.108 - 111, 1965/00
抄録なし
和達 嘉樹; 村松 三男*
Radioisotopes, 14(6), p.475 - 479, 1965/00
固体表面の放射性粉体汚染およびその除去実験に用いる放射性粉体として、放射性同位体を吸着した活性炭を用いる可能性を調べる目的をもって、これに必要な実験的条件を検討した。放射性粉体の除去実験によく用いられる水、およびドデシル硫酸ナトリウム(SDS)水溶液で洗っても脱離しない条件を、無担体のCo,Ce,およびPmについて調べた。その結果、粉体除染実験に水を除染剤として用いるときにはCo,臨界ミセル濃度(CMC)以下のSDS溶液を用いるときはCe,およびPmが適していることが知られた。CMC以上の濃度のSDS溶液を除染剤に用いる粉体汚染実験用には、どの同位体も完全によくはなかった。これらの実験から、粉体汚染試料として活柱体に吸着させて用いられる同位体は、その粉体の除染条件によってきめられるべきことが実験的に示された。